○池見委員 ただいまの説明の中に、遣族年金と弔慰金に対しては、すでに一万六千五百三十二件ですね、こういつた書類が申達されておる。これはおそらくりつぱに整備された一つの書類と思いますが、こういつたものに対する支拂いはいつごろから開始されるか、それを伺いたい。
○池見委員 議事進行も適当のところにはいいと思いますが、しかし時間は非常にたちましたから簡単にやります。大体きようは他の同僚議員からの意見をよく承つてわかつたのであります。しかし私はこの修正案は戦犯者の救援とその留守家族の救援という点に、重点が置かれておるように考えるのであります。しかし戦犯者の救援、留守家族の救援ということになれば、むしろ私は処刑者の遺族を救援するという一項をつけることによつて、初
○池見委員 まだこちらにはある。
○池見委員 さらに在外事務所が設置され、ことに事務官等も日本人会等に来られて、いろいろと引揚げ促進のためには努力されておるということを聞きまして、非常に私はうれしく思いましたが、この場合一人か二人の方に生活費程度のものを支給し、そうしてその人々がマレー在住の邦人の調査をやつたならば、おそらく百パーセントに近い調査ができるであろうというお話を承つたのでありますが、それらの人人の調査によつて、生存をしておる
○池見委員 同僚委員から大分質問が出ましたが、今回三人の参考人によりまして、引揚委員会は今までは一人でも一日でも早く引揚げを促進しなければならぬということを建前に活動を続けて来たのでありますが、今日の参考人の公述によりますと、インドネシアにおけるところの状況は、およそそれと反対の状況にあるように考えられるが、これは終戰後においてのこうした現象であり、またそうした事柄によつての事情はよくわかりますが、
○池見委員 それでは、この残留者に対しましては、その地域における在外事務所において常にいろいろと調査その他のことについて努力するように、こちらから指令してあることは間違いないと思いますが、そうですか。
○池見委員 あげ足をとるわけではないのですが、今外務次官のお話では、引揚げて来た者からいろいろと意見を聴取し、かつ在外事務所等がどういつた働きをしておるかということもわかるというお話ですが、在外事務所は在外事務所として日本政府より設置されておる事務所であるから、そういうふうなことについては、在外事務所から常に本省の方にいろいろと連絡はないものですか。
○池見委員 これは石原政務次官も御存じと思いますが、中共より日本に対して、中日友好協会を通じての送金——これは外務省の方から私は直接資料をもらつて、内容は了承しておるわけであります。またその後におけるそういつた系統のものの送金であると心得ておりますが、留守家族に対して、きわめて左翼的な尖鋭分子が一々その送金を配分して領収書を受取り、かつそれに対しては、その送金を受取つた者から、中共政府といいますか、
○池見委員 間違つたということであれば、その間違い方ははなはだ大きな失態であるけれども、これ以上は追究はいたしません。しかしそういつたわれわれの気持のあるということを十分に考えてもらつて、ひとつ研究していただきたい。
○池見委員 関連して……。援護庁長官の話の中に、未復員者給与法の中には、戰争犯罪人関係のものはないという話を今聞いたのでありますが、これは近くわれわれがこういつた方向に仕向けんとするその問題が、たまたまここに現われましたから尋ねるのですが、未復員者給与法の第七條の中には、「連合国軍の命令により戰争犯罪人として処刑された者には、これを支給しない。」という條文がはつきりとうたわれておる。これをこの給与法
○池見委員 今の外務大臣のお話の最初の問題でありますが、大体政府としても、戰犯者の氏名、あるいは先方に埋葬されているところの死者の氏名等も、ある程度まではわかつておるけれども、それを公表することがどうかということは、そのお気持はよくわかるのであります。従つてそういうふうな、わかつておるものをここに発表するものでなくして戰犯者の千何名、あるいはそういつたわかつていることを、第三国を通じて、私は正式にひとつ
○池見委員 講和発効後の専任外相として、岡崎国務大臣が日夜奮鬪されておりますことは、私も非常に敬意を払う次第であります。そこで今までの間に、専任外相として本委員会に出席されたのは岡崎大臣が初めてであります。そこでわれわれとしまして、日本この引揚げ促進の問題についてお伺いすることは、当初外務大臣より一言お話がありましたように、この委員会において新たなる一つの手があり、あるいは考えられたことがあるならば
○池見委員 今の参考人のお話はよくわかりますが、政府当局に向つて私はお聞きしたいと思います。引揚げ促進に関しましては、講和発効を直前に控えまし一応戰争犠牲者という、いわゆる遺家族、あるいは遺骨の収容、ないしは恩赦の問題、これに関するところの戰犯関係者、こういうふうな問題については、たとえ十分ではなくとも日本政府としては一応の手を今日まで打ち、かつまたそういつた関係者に対して、その状況をよく察知せしめたけれども
○池見委員 そうです。
○池見委員 浦野参考人にお尋ね申し上げたいと思います。まず第一に、留守家族団体として、この引揚げ促進に対しては講和発効後において、こういうふうな方法をとつたらばよかろう、こういうふうな処置をしたらよかろうという点をお伺いしたい。
○池見委員 政府の意向は十分わかりましたが、遺族としては、そういつた点につきまして最も深く関心を持つておることであるから、政府としては、でき得るだけすみやかにその基本的な方針を確立してもらつて、この遺族を慰めるということが私は最も必要であると思いますので、こういつた問題は、ひとつすみやかに措置していただきたい。
○池見委員 硫黄島においては、まだ二回、三回と収容するため渡航したならば、収容可能なものが相当数ある。あるいは沖繩においても同様と考えるが、こういつたいわゆる収容行動をさらにまだ続行するつもりであるかどうか。
○池見委員 硫黄島の調査報告を先日の委員会で聞き、さらに沖繩の状況を今ここにおいて聞きましたが、硫黄島と沖繩とは、その遺骨の内容において、はなはだ異なつておる点があるということを直感したのであります。硫黄島は少くとも軍人、軍属、しかし沖繩に至つては、今聞くように、軍人、軍属のほかに島民といつた一般人がこれに含まれておるということにおいて、硫黄島あるいは沖繩においてのこういつた遺骨の収容を、政府として
○池見委員長代理 それでは神保参考人に対する質疑を許します。なお外務省当局より外務政務次官石原幹市郎君、外務事務官三宅喜二郎君が出席されておりますから、あわせて本件についての御質問がありましたらこれを許します。質疑は申込み順によつてこれを許します。川端委員。
○池見委員長代理 御異議なければさよう決定いたします。 それではこれより神保信彦参考人よりお話を承ることにいたしますが、その前に一言ごあいさつを申し上げます。神保参考人には、御多忙中のところ特に御出席を煩わしまして、まことに恐縮に存じます。厚く御礼を申し上げます。神保参考人。
○池見委員長代理 これより会議を開きます。 本日は委員長が不在でありますので、私がかわりまして委員長の職務を行います。海外同胞引揚促進に関する件について議事を進めます。 この際お諮りいたします。本件に関しては、今なおフィリピンのルバング島等の島に残存しておる元日本軍将兵の收容並びに引揚げについて心を痛めておるものでありますが、先般フィリピン当局の好意もあり、これら残留兵の収容のためフィリピンにおもむいた
○池見委員 さつき長官のお話の中に、まだこれから本格的な収容作業といいますか、そういつたことを行えば、約八千体程度の御遺骨を収容することができるだろう。そういつたことについて、いよいよれ政府として本格的な作業を行うという場合において、あなた方の今度の調査の経験からすれば、どの程度の期間を要しましようか。
○池見委員 ただいま調査の経過を承りまして、われわれとしましても非常に感銘するところあり、かつ一箇月間にわたつての調査の御労苦に対して、私ども国民として非常に感謝にたえないのでございます。大体におきましては、現地からの通信あるいはその他の情報によつて、すでに新聞紙上その他によつて了承はいたしておりましたが、今のそのお話を承つて、さらにこういつた未調査の地域の点に関する所までの推測、その他の感情がわれわれとしては
○池見委員 そうしますと、研究教授であるということになれば、そういつた共産政府の国立大学にしても、その教授に対しての制肘は何らないわけですね。
○池見委員 大分きようは多いようですから、きわめて簡單にお尋ねいたします。まず第一に鳥居先生にお願いしたいことがあります。きようは非常にいいお話を聞かせていただきましてありがとうございました。ときにあなたが昨年の七月燕京大学を辞任された。その前に、昨年の一月に国立大学として今の共産政府に接收された。その間あなたは大学で教鞭をおとりになりましたか。
○池見茂隆君 今お話を聞きますと、結局十一月十八日に発生した横田の飛行機B二九の墜落事件によつて、従来のいわゆる見舞金ではどうもぐあいが悪い、これを補償でもつて出すか、あるいは何らかの形において出すか、そのケースは現在の状態ではまだ未定のようであります。そこで質問したいことは、そういつた話がなかつたならば、横田の事件も現在の規定によつて処理されると考えていいわけですか。
○池見茂隆君 本日の委員会に、連合軍の事故による被害者の損害賠償に関する請願を取上げていただきましたことは、まことにありがたく思う次第であります。 本請願の内容につきましては、この事件は本年の五月十日に、福岡市下臼井、いわゆる板付飛行場に直結しましたところの一部落の上に、離陸しましたジエツト機が墜落いたしまして、その地域に火災及び十一名の死者を出しましたことに対する国としての、見舞金の支出はもとよりのことでありますが
○池見委員 今の外債課長の法律的なお話は、聞いておれば一応ごもつとものようでありますが、少くとも当時出されたその訓令内容から見ましても、これは国の債務である。債権債務というものはそこに明確に存在しておつて、今お話のように、他の戦争犠牲者あるいはこれに類する等の支弁もそこにはある。そういつた点から、いわゆる国民負担という線もよく考えて、この五万円程度に決定することが一応妥当ではないかというようなお話のように
○池見委員 昨日の参考人のお話を承りまして特に私が感じますことは、今回の在外公館支拂いのことについて最高五万円でもつてその金額が限定されておるという点につきまして、非常に大きないわゆる波紋を及ぼすところがありはしないか。この五万円ということは、大蔵省としてどういつた見解のもとに立案されたか、その要領をひとつお聞きしたいと思います。
○池見委員 わかりました。
○池見委員 そうすれば結局公債等のごときはその当時発行しておれば、インフレーシヨンあるいはデフレのいかんにかかわらず、その期日が到来したならば、これを支払うということができるが、しかしこの貸借に対しては、すでに期間も経過しておつて、その間において通貨の価値というものに非常に変動を来しておる。それであるがゆえに、政府はこれをよく考えるべき点だということの御意見ですね。
○池見委員 ただいま華山さんが当時の領事館の責任者として借上げ金の方法なり、あるいはその管理については十分御承知のことと私は思います。従つてちよつと今のお話の点で不明な点がありましたが、借上げ金は華山さんのお話としては最小限度のものを借上げたということが一つ、その借入金は借上げ当時には、帰つたならばただちに返済をすると言つた、ここに口頭でもつての一つの貸借の債権債務が生じて、これに対して今華山さんのお
○池見委員 これは委員会の原案だということに今お話がありましたが、岩動主計官はいろいろ給與その他のまとまりがついて、それを予算化するという立場にある人だと私は思うのであります。従つて給與課長がここにおられれば話はさらに進みますが、われわれの立場として考えるときにおいては、いま少しこれを増額する必要があるということが第一点であります。従つて一項の未復員者の俸給という意味を解釈しますときにおいては、これは
○池見委員 中曽根委員と政務次官の話は大分長いようですが、これはわれわれ委員としても同一に聞きたい問題であるということを明確に申し上げておきます。今草葉政務次官は、条約草案の中に捕虜の問題が出ない場合においては、いわゆる将来この問題は消滅して、われわれの持つ権利を放棄しなければならないではないか、その点において、それは国際法上においてもその権利は存するということを申しておるように私は心得ておる。したならば
○池見委員長代理 委員長から申し上げますが、本日の質問は外務省に対するところの質問がその大多数を占めておりますから、これから先の質問に対しましては、おそらくそういつたことはないと存じますけれども、重複しないように、要点みみをきわめて明快に御質問をお願いいたしたいと思います。そこでこの中に建設関係の質問が堤委員より出ておりますから、政府委員の暗闘の関係等を考えまして、建設問題をはさむことにいたします。
○池見委員 従つてこの調整料付小切手というものが、これに該当するかしないかという根本的な一つの理由を今検討しておるというお話でしたが、その見解が非常にむずかしいというお話のもとに、どういつた点がそれに該当しないか、あるいは該当するかという現在までにわかつておる程度のことをお話願いたい。
○池見委員 そうしますと、二万件の中に含まれておつて、さらにこれに類したるもの、ほとんど性質を同じゆうするものが出て参りましても、すでにその支払い申請の時期を失したがゆえに無効というような見解になりますか。
○池見委員 在外公館等借入金の問題について、最初に草葉政府委員より、本借入金の件数については二十一万件余ということを聞きまして、すでにその内容確認書の発送済みなるもの三万数千件、それからなお一万数千件も近く確認書の発送をする、こういうことを承りましたが、今の調整料付借入金が二万ないし三、四万件予想される。二万件は確実ということを聞きましたが、これは二十一万件の中に含まれているかどうか。
○池見委員 今の問題について、審査会というようなものができ、その審査会は十名、外務、大蔵各二名、民間六名ということになつておりますが、この大蔵、外務は別として、民間の六名の委員は、どういつた方法で選任されることになりますか。
○池見委員 それでは、あとでもう一回お伺いいたしましよう。
○池見委員 ただいま委員長から、本日の議題につきましては、在外公館等借上金の問題と留守家族の救援対策という二つになつておるとのことでありますが、遺族の救援対策につきまして、これは今回地方税の改正案の中にも示されましたが、未亡人それから六十歳以上の老人、前年度における十万以下の所得に対しては免税をするといつたことに規定されたのですが、先般の委員会で庄司委員が発言せられまして、留守家族の困窮生活者に対してもそういつた
○池見委員 そうしたならば、いわゆるこの要請書に出されてあるこの三団体、特に日ソ親善協会がソ連に向つて特別の文書あるいは特別の要請等が、——これはおそらく不可能であると思うけれども、今日諸君の団体においてできるものであるかどうかということをお聞きしたい。
○池見委員 すでに引揚委員会が設置されてから何回も国会を経過したが、その都度問題になるのはこの数の問題である。これについて、この要請書の中に示されているところの数が、もしこれが事実としたならば、われわれはこれに対するところの明確なる一つの証拠というか、納得のできる材料を示してもらいたいと考える。さらに三十七万という数字が今日取立てられて、この数字に対して非常なる論議がなされておるけれども、国際連合においてこの
○池見委員 私は一昨年の五月、タス通信の発表があつたときに緊急質問をした一人でありますが、これについては小澤君がきようは矢面に立たれていろいろ釈明があるように聞くが、第一、小澤君の言われることは、いわゆる日本政府の発表というものが不十分である限り、ダス通信の発表は絶対的なものであると了承していいのかどうか、この点を聞きたい。